2009年5月20日、父が息を引き取った。翌日通夜、翌々日葬儀。私が会葬のお礼のあいさつをした。
「遺族を代表いたしまして、ひとことお礼のご挨拶を申し上げます。本日は、ご多用中にもかかわらず、父の葬儀に、ご参列くださいまして、誠にありがとうございました。
父は、この町を出て、しばらく兵庫県で暮らしておりましたが、5年ほど前、私は、老後は生まれた越知で暮らすことが望みだろうと思い呼び戻しました。
釣りや旅行、晩酌、そして畑仕事を2、3年楽しんでいましたが、閉塞性動脈硬化症を患い、片足を切断してからも気丈にしていました。
今年4月には胃癌が見つかり、前田病院でお世話になっておりましたが、20日に心筋梗塞で帰らぬ人となりました。生前、父は『何を言うわしはまだまだ元気だぞ死ねと言われても百まで生きる』と言っていたのにとうとう迎えがきました。
まだまだ、してあげたかったことがたくさんあり、まだ数ヶ月との望みをもっていたものですから残念でなりませんが、痛みを訴えることもなく安らかだったのがせめてもの救いだと思っています。
皆様には父が、何かとご心配やご迷惑をおかけしたにもかかわらず、ご厚誼をいただいたことに、故人に代わりお礼を申し上げます。今後は、残った母を大切にしたいと考えております。
父亡き後も故人同様の、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。このあと、心ばかりの用意をしております。お時間の許す限り残っていただき、父を偲んでいただきますようお願い申し上げます。
本日は、お見送り本当ににありがとうございました。」